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パスタの聖地 グラニャーノ
ソレント半島の付け根に、乾燥パスタ発祥の地として知られるグラニャーノという小さな町があります。
名前の由来は昔この町を支配していたGens Grania家からとも、grano(グラーノ=麦)からとも言われ、古くから良質な小麦の産地でした。それに加え、セモリナ粉をこねるのに適した山の清流、日当たりの良さ、ヴェスヴィオ山からの乾燥した風と海からの湿った風が交互に吹いてゆっくりとパスタを乾燥させるなど、パスタ作りに最適な自然の条件が揃っていました。
16世紀頃には山の傾斜を利用した水車がたくさん作られ、最盛期の18世紀には100以上のパスタ工場があり、via Roma通りにはパスタの天日干しの竿が並びました。
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現在は天日干しは行われていませんが、同じように時間をかけて乾燥させたここのパスタは高級パスタの代名詞。独特のコシがあり、表面は粉が吹いたようにざらざらしていて、ソースとよく絡みます。
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直売所で大量買いすると結構お得。
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散策中に見つけた、このSOMMA GRAGNANO社は誕生してまだ1年半程とか。
小さな小さな工場で、ナポリにもまだ販売店が無いそうなので、何種類か買ってみました。
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さて、もちろんご当地のパスタを使った料理もおススメですが、ここに来たら食べたいのがコレ、panuozzo(パヌオッツォ)。
焼いたピッツァ生地にハムやモッツァレッラなど色んな具を挟んで、もう一度窯で焼いたもの。
外はバリっと焦げ気味で、中はもっちりしています。
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主食なので当たり前と言えば当たり前ですが、日本のお米の比ではなく、スーパーの棚を何面も埋めるほど多いパスタの種類。調理方法やソースの種類によって使うパスタが違うので、我が家でも10種類くらいのパスタは常備しています。
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余談ですが、こちらに嫁に来て最初の数か月、家が見つかるまで夫の実家に居候していた頃のこと。食事の度にみんなが私に「リングイネ好き?」「フジッリでいい?」などといちいち確認するので、形が違うだけで原料は同じなんだからこれは好きだけどこれは嫌い、とかあるワケないじゃん、変なヒト達。。と思っていましたが、毎日毎日食べてるうちに、だんだんその気持ちが分かってきました。
今では「スパゲッティ好き、タリアテッレ好き、パッケリは大好き、ペンネとリングイネはまあまあ、フジッリやブカティーニはイマイチ。」という感じです。何で?と言われても答えられないけれど。
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Yumi

ZENZEROではグラニャーノのパスタ工場見学ツアーを催行しています。
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by zenzeronline | 2014-04-05 21:07 | おススメの旅行先
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