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春のごちそう
皆さん、こんにちは♪
一昨日は復活祭の一週間前のdomenica della palma(ヤシの葉の日曜日)でした。
これはキリストがエルサレムに入城した際に、人々がヤシの葉を振って彼を歓迎したことにちなんでいます。
教会に行くと聖なる木であるオリーブの枝を配っていて、復活祭には家長がこの枝でacqua santa(お清めの水)を家族や家の要所にふりかけます。

店先には卵の形のチョコレートや、コロンバと呼ばれる鳩が羽を広げた形のケーキが並び、ナポリの家庭では伝統的なpastiera(パスティエラ)というリコッタチーズ、小麦を煮たもの、卵などを入れた伝統的なケーキを作ったりします(私はもちろん食べるだけ)。
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パスティエラ ナポレターナ
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時期的にも、この復活祭を境に長かった冬に別れを告げ、気分は一気に春、そして夏になだれ込んで行く感じの重要な区切りの日でもあります。

春の到来と共に八百屋さんの店先もにぎやかになってきました。

これはソラマメで、30cm以上もある鞘の中に、小さい豆がずいぶんな間隔で入っています。
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そのまた皮をむいて食べるので、1kg買って正味100gもない位の過剰梱包な野菜。でもほんの数週間しかありつけない旬の味です。
青臭いようなほんのり甘いようなせつない味。こちらの人はよくペコリーノチーズと一緒に食べます。
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そしてこれ。カルチョフィ。日本ではアーティチョークの名前で呼ばれてますね。
秋に採れる品種もあるので、ほぼ通年食べられますが、この大きなボール状のは今の時期だけ。
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いろいろな調理方法がありますが、私がやる(できる)のはこれだけ。
茎を切って、まな板など固い板の上で逆さにグリグリ押して花弁を開き、中にパセリ、にんにく、塩を混ぜたものをぐいぐい詰め込んで、オリーブオイルを廻しかけてから蒸します。
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歯でしごきながら外側の花弁から食べていきます。
茎と花の境目の部分はちょっと筍みたいでもあり、私はこれを食べながら日本の旬の味も偲んでいます。

Yumi


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by zenzeronline | 2014-04-14 23:08
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