世界遺産にもなっているナポリの下町“スパッカナポリ”。
歴史を知らなければ、洗濯物と大声で怒鳴るおばさんばかりが目につく、何だか貧乏くさい一角ですが、実は2500年以上の歴史を持つすごいエリアなんです。 紀元前7世紀頃に古代ギリシャ人の植民地として始まったナポリの歴史。その後も色々な民族に征服されながら、ここはカオスな街の中心であり続けました。 スパッカナポリの由来は、街をspaccare(真っ二つに割る)しているように見える、ナポリを東西に貫くBenedetto Croce通りとSan Biagio di Librai通りを合わせた通称です。 上から見ると溝みたいに見えます。 貧しい人たちの治療に一生を捧げ、遂にカソリックの聖人になってしまったジュゼッペ・モスカーティのお神輿がやって来ました。ナポリ人、特にこの界隈の人にとても愛されています。 今回はそんな一角にできたちょっと面白いスペースのご紹介をさせていただきます。 元は伯爵家の持ち家だった1500年代の建物で、長い間使われないまま放置されていましたが、最近、ホテルや小さなイベント会場に使える施設として蘇りました。 ホテルとしては全体で7~8室の小さなもので、今のところ使える部屋は2~3室だそうですが、他の部屋も徐々に内装を整えていくとのこと。 伯爵気分になれる?エレガントで広々とした寝室。控えの間もあって4人まで宿泊可(朝食付き120ユーロ~)。 スパッカナポリを見渡せる広いテラス。丘の上のサンマルティーノの方まで見えます。 夜はこのテラスでワインでも飲みながら下界の喧騒を眺めてみてはどうでしょう? アンティックなサロンでは小さなイベントも催されます。 オープニングの日は管弦楽ミニコンサートが開かれました。 お屋敷と繋がった伯爵家の教会。ここも会議やイベントに利用できるそうです。 このひどい不況で、代々所有していた家を手放す人も増えてきて、一般公開されたり、ここのように営利目的で利用されたりしています。 一庶民としては、本来なら一生入ることのできなそうな場所に入れる機会が増えて、嬉しいことですが。 プレゼピオで有名なSan Gregorio Almeno通りの入り口にあります。 下町のど真ん中。地下都市探検など、ディープなナポリの散策やピッツェリア廻りなどにはもってこいの宿泊場所です。 テラスでのアペリティーヴォやお食事だけの利用などもできます。 興味のある方はzenzeroまでお問い合わせください。 スパッカナポリのサン・ドメニコ広場から駅の方は、今まであまりパッとしない雰囲気でしたが、最近ちょっとこじゃれた食べ物やさんができたりして、いい感じになってきました。 いつも人でいっぱいのBar Scaturchio。ババやスフォリアテッラをどうぞ♪ 用がなくてもあっても、うろついているだけで何だか楽しくなってくるこの界隈。 2000年以上も喧騒の中心だったこの場所の陽気な地縛霊たちのせいかもね。 Yumi www.zenzeronline.it にほんブログ村
by zenzeronline
| 2014-05-20 10:28
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