カテゴリ:おススメの旅行先( 34 )
カセルタの王宮とフェルディナンド4世
こんにちは!
今年は5月に入っても天気が安定せず、雨が降ったり肌寒かったり。
晴れたのを見計らって(と思ったら途中から大雨に)、レジーナ大先生と一緒にナポリ郊外のカセルタ王宮に行って来ました。
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この壮大な王宮の建設が始まったのは1752年。当時ナポリはスペインブルボン家の支配下にあり、カルロ7世の治世でした。ベルサイユ宮殿に触発されて作ったというこの王宮は、1200も部屋があり、大学や、劇場、大型の図書館も備えていました。
入り口にあるカルロ7世像。功績と美徳の神が脇を固めます。
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宮殿の最初の石を置く場面の絵 地鎮祭のようなもの?
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その後カルロ7世は、本国スペインの王位を継ぐために、王宮の完成を待たずに国に帰ってしまいます。
ナポリ王位は当時8歳の息子に譲られるので、実際にこの王宮を完成させ、住むことになるのは息子のフェルディナンド4世ということになります。これはその王位継承の時の絵で、玉座の2人がカルロとフェルディナンドです。
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フェルディナンド4世はデカ鼻王、みたいに呼ばれた、あまりハンサムとは言えない要望の持ち主でした。そのうえ父親と一緒にいられる期間が少なかったせいか、教養がなくて上品さに欠ける人だったとも。
でもナポリで生まれ育った気さくで無邪気な王様は、社交界や市民からとても愛されていたようです。
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政略結婚により彼と結婚したのはオーストリアからやって来たハプスブルグ家のマリア・カロリーナ。
彼女はひと目見て「げっ」と思ったようですが、フェルディナンドは彼女にぞっこんで、のちには彼女に政治の実権を握られてしまったりします。いずれにしろそういう事にあまり興味がなかった彼は、妻から「可愛いお馬鹿さん」と呼ばれながら、趣味の狩りに没頭していたようです。

ちょっと怖そうなおかた
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彼女が本国から持って来たマイセンの壺
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ちなみにマリア・カロリーナはマリア・テレジアの娘で、ルイ16世の妃になるマリー・アントワネットのすぐ上の姉です。
とても仲のいい姉妹だったというこの二人。夫に愛されない寂しさから浪費して国民に憎まれ、最後はギロチンにかけられてしまった妹と比べると、自分を愛してくれる夫がいるマリア・カロリーナは幸せだったのではないでしょうか。
・・まあこういうことは庶民も王女も違いはありませんけど。

さて、宮殿以上に素晴らしいのは山から流れる滝で始まる(終わる?)広大な庭園で、最奥まで3kmもあります。
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ここが最奥のディアナの噴水
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狩りをしていて偶然、水浴び中の月の女神ディアナの裸を見てしまったアクタイオンが怒ったディアナに鹿に変えられ、自分の連れていた犬にかみ殺されてしまうという場面です。
ひえ~アクタイオン可哀想過ぎ。
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さて、フェルディナンド4世はただの可愛いお馬鹿さんではなかったみたいで、王宮の北の、元は狩場だったサン・レウチョに王立絹織物工場を建設します。
そして周りには労働者のための住宅を建て、子供の教育を義務化し、女性でも男性と同等の賃金を与えるなど、みんなが気持ちよく働けるとても進んだ産業都市を作りあげました。
労働者が結婚する際は町から支度金ももらえたそうで、そういった結婚式にお忍びで出席するのを楽しみにしていたというフェルディナンド4世。いい人!

当時の工場は現在博物館になっていますが、伝統的な生地は外の工場で織られ続けています。
併設のお店にはロイヤルな柄の生地がいっぱい。
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こちらにいらっしゃったら1日はナポリの喧騒を離れて、フェルディナンド4世の作ったユートピアでのんびり過ごすのもおススメです。

Yumi

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by zenzeronline | 2016-05-18 17:00 | おススメの旅行先
Limatolaのクリスマスマーケット
いいお天気が続いた週末の1日、ナポリから北に40 km程のベネヴェント県の小さな町Limatola(リマートラ)に行って来ました。
この町を見下ろす中世のお城の中では毎年クリスマスマーケットが開かれます。
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丘の上のLimatola城は、古代サムニウム族やロンゴバルド族の砦の跡に、1000年代になって南イタリア全土を征服したノルマン人が要塞として建設し、その後、支配者が変わるごとに持ち主も変わり、少しずつ姿を変えていきました。
イタリア統一の際には、このあたりは大きな戦場となり、要塞として使われた後は、自治体の持ち物になって、長い間朽ち果てるまま放置されていたようです。
それを最近になって、ある一族が買い取り、中を改装し、ホテルやレストラン、会議場などを備えた施設へと生まれ変わりました。
結婚式や商品の展示など、いろいろな催しに利用されています。
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数年前から始まったこのクリスマスマーケットも盛況で、県外からもたくさんの人が訪れ、週末は10ユーロの入場料にもかかわらずかなりの混雑でした。
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平日は入場料を安くしたり、車は町の外の駐車場に止めさせて、シャトルバスで移動(すべて有料)など、なかなか賢いやり方です。たくさん歴史的なモニュメントがあるのにイマイチ有効活用されていないナポリは、こういうのをぜひ見習ってほしいところです。

城内に入ると、郷土食材やハンドメイド商品、クリスマスグッズの屋台が立ち並んでいます。
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不景気な昨今、太っ腹にバンバン買いものしてる人はそんなにいませんが、中世の雰囲気に包まれてお城の中を巡るだけでも楽しいものです。
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城壁からはこんなパノラマが。この町の教会とその鐘楼も見えます。
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日が暮れると夕方散歩の人でまた賑わいます。
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お城も戦争じゃなくて平和な催しに使われてなんだか嬉しそうでした。

私は綺麗な色の革でできた来年の手帳を買いました♪ いいことをたくさん書き込める年でありますように。
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Yumi

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by zenzeronline | 2015-12-02 21:00 | おススメの旅行先
南イタリアの赤
みなさんこんにちは!
気持ちのいい天気が続いた初秋の1日、Avellino(アヴェッリー県)はAntonio Caggiano(アントニオ・カッジャーノ)のワイナリーに行ってきました。
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この時期は白ワインの仕込みの真っ最中です。
ここで作られる白も品質が良くて美味しいですが、このワイナリーを代表するのは何と言ってもTaurasi(タウラージ)。
この村の名前がついた赤ワインです。
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タウラージはMacchia dei Gotiと呼ばれる彼の畑で育つ地葡萄Aglianico(アリアニコ)で作られます。
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斜面にある、広くはない畑でさらに生産量を押さえて葡萄を育て、10月末から11月初めまでじっくり熟させます。

収穫時期には葉っぱがこんなに紅葉しています。
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今までも数々の賞を受賞しているタウラージですが、今年は、「Oscar del Vino(オスカー・デル・ヴィーノ)」の赤ワイン部門で最優秀賞を受賞しました。
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イタリアの赤といえばバローロやキャンティクラシコなどが有名ですが、そういった超有名&高級銘柄を抑えてのこの快挙。アントニオは授賞式の様子を嬉しそうに話していました。
長らく地元のテーブルワイン用に使われてきたアリアニコ葡萄のワインをイタリア一に押し上げた彼と、女の人や旅の話をフワフワ話す田舎のおじいちゃんが同一人物なのが面白い。

話をしだすと止まらないアントニオですが、ワインを味見する時は真剣そのもの。
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しっかりした深みのある味わいは、アントニオがコツコツ自分の信念で作ってきた味です。
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今年の葡萄でできるタウラージを飲めるのは3年以上待たなければなりませんが、ウソかホントか、葡萄は奇数年が出来がいいとか。楽しみです!

Yumi

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by zenzeronline | 2015-10-01 18:00 | おススメの旅行先
モンテヴェルジネの聖域
みなさんこんにちは!
イタリア全土が猛暑にうだっています。なんと136年ぶりの暑さとか・・。
自然発火が原因の山火事があちこちで発生したり、お年寄りが亡くなったりと深刻なことになっていますが、さらに来週以降もこんなお天気が続くらしく、かなり憂鬱です。

私たちは暑さに耐えられなくなると、時々ナポリから1時間程のAvellino(アヴェッリーノ)県のMontevergine(モンテヴェルジネ)という所に出かけます。ナポリより5度くらいは涼しいし、湿度が低くて過ごしやすいんです。
Montevergineは聖母マリア信仰の聖地で、山の上に聖堂や修道院などを備えた壮大な建物群があります。
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もともと神話時代のキュベレー神(大地と豊穣の女神)の神殿があった場所に12世紀になって聖母マリアを祀る教会が建てられたということで、それ以来、たくさんの巡礼者を迎えてきました。
海抜1400mの場所の巡礼地にお参りするのは、車のなかった時代にはさぞかし大変なことだったろうと思います。

1800年代に描かれたMontevergineの絵
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外壁部分や新聖堂は20世紀になってから改築されたものです。
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古い礼拝堂にあるビザンチン様式の聖母子のイコンは13世紀頃に描かれました。
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施設の一角に、たくさんの絵が奉納されている場所があります。
人が災害に遭っているのに高みの見物とはマリア様ひどい、、という絵じゃなくて、こんな目にあったけどマリア様のおかげで助かりました、という絵です(当たり前)。。見ていて飽きません。
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さまざまな薬草を使った修道院自家製の(と謳っている)リキュール、薬、香水などを売っています。昔から薬草調合は魔女や修道士達の得意分野でした。
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鼻詰まりや喉の痛みに効くというユーカリ入りのシロップを買ってみました。
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泊まるのはOspedaletto d’Alpinolo(オスペダレット・ダルピノロ)というMontevergineの聖域から10km程下った小さな山麓の町です。
Ospedalettoという名前は多分Ospedale(イタリア語で病院=Hospital)から来ているのでしょう。中世には巡礼者達の病院、宿泊所があったのだと思います。
彼らはここで英気を養って、聖域までの急峻な登りに備えたのではないでしょうか。

下界を見渡す広場に作られた巡礼者のモニュメント
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市民公園にあるトリトンの噴水は町のシンボルです。
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足(?)を踏ん張って力いっぱい貝の笛を吹いています。
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ナポリから見ると山の中の町はどこもなんとなくスイス風。端から端まで10分も歩けば終わってしまう小さな町ですがフォトジェニックなポイントがちらほらあります。
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なんとなく町全体が老人ホームみたい。
夕暮れは皆さんこんな風に集まっておしゃべりしています。
年取ったらこういうところで穏やかに過ごすのもいいね。毎日他愛もない話をご近所さんとしながら。
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何度も通ったレストラン、“Locanda del Pozzo”
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Pozzoとは井戸のこと。古井戸亭、ですね。
1700年代にはここは公園で、中心にこの井戸があったとか。
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夜は庭の席が涼しくて最高!
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山の幸を使った郷土料理や、庭で焼いてくれる炭火焼きのお肉が美味しいです。
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日本ではほとんど知られていないMontevergineと、眠ったような山麓の町・・・あんまりインパクトはないけど、もう何もしたくないくらい暑い時にはおススメです。
この夏これからイタリア旅行をされる方は、暑さ対策を念入りに!

Yumi


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by zenzeronline | 2015-07-19 18:30 | おススメの旅行先
アマルフィ海岸の隠れ家レストラン
みなさん、こんにちは!
ここしばらくとても蒸し暑く、寝苦しい夜が続いているナポリです。

こんな日のアマルフィ海岸は山や水平線が霞んでしまって、景色がクリアにみえません。
そういう時はあんまりガツガツ歩きまわらないで、地元のワインでも飲みながら美味しいものでも食べて、ダラーっと過ごすことにしましょう。

今回ご紹介するレストランは”Costa Diva”。プライアーノという小さな村を過ぎたところにあります。
道からは駐車場しか見えないような目立たない作りですが、崖の階段を下って行くと、オリーブとレモンの木に囲まれたステキなレストランが現れます。

鈴なりのレモンの下の涼しげなテーブル席からはアマルフィ海岸の絶景が。
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お料理はもちろん魚介ベース。
軽くオリーブオイルとニンニクで炒めたマテ貝はぷりぷり。後ろのはイカのバルサミコソースです。
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イワシのマリネは、あっという間になくなりました・・・。
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手前は貝類のシャラティエッリ。オレンジとレモンの香りがアクセントで効いてます。
シャラティエッリはナポリやアマルフィ名物の生パスタで、もちもちして手打ちうどんのような食感です。
後ろのは、コラトゥーラというアマルフィ名産のイワシの魚醤を使ったトマトのスパゲッティ。いい味でした。
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ポルチーニ茸のシャラティエッリ。濃厚。旨い!
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とれたての魚をいっぱい見せてくれたけど、結局セコンドには行きつけませんでした。
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町なかでないせいかお値段もクオリティーに対して抑え目です。

夜はこんな感じでとてもロマンティック♥ (サイトからお借りしました)
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併設のホテルもあるので、いつか泊りがけで行ってみたい、リラックスできるレストランでした♪

Yumi

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by zenzeronline | 2015-07-12 00:00 | おススメの旅行先
復活の町 マテーラ
みなさんこんにちは!
今回はマテーラをご紹介します。マテーラは、ナポリのあるカンパーニャ州より南、バシリカータ州の町です。ブーツの土踏まずの辺りです。
ナポリからバスで4時間半の道のり。運転手はこの間、殆どしゃべりっぱなし。
こちらの路線バスではよく、運転手さんを淋しくさせない係(アホか)とでも言うような、運転席の隣に陣取って話し相手になってるお客さんを見かけます。最初の係(!)が降りた後は、ウチの主人がその係をやってました。。

さて、マテーラ。ここは石器時代から人が住んでいたと言われる「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が残っています。
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町全体を一つの大岩から掘り出したようにも見える不思議な景観は、メル・ギブソンの「パッション」他、パゾリーニ、トルナトーレなどの映画の舞台になっています。
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下層の家々は、グラヴィーナ渓谷の崖から湧き出したようにも見えます。
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8世紀頃からは、イスラムからの迫害を逃れてやって来たキリスト教徒が住み着き、岩窟を掘り進めて教会を作り始めました。最盛期には130もの岩窟聖堂があり、その中で修道僧たちは密やかに神に祈りをささげていました。

サン・ピエトロ・バリサーノ教会はマテーラで一番大きな岩窟聖堂です。
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10世紀から11世紀に建てられたマドンナ・デッレ・ヴィルトゥ教会とサン・ニコラ・デイ・グレチ教会のフレスコ画。壁に消え入りそうです。
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前述の映画「パッション」では最後の晩餐のシーンに使われたというホール。
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マドンナ・デ・イドリス教会は、マテーラ名物のパンみたいな形の岩山の中に作られています。
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13世紀になって建てられたサン・ジョバンニ・バッティスタ教会は、もはや岩窟聖堂ではありません。
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いい感じの色のシンプルな内部には、ユニークな柱頭彫刻があります。
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その後もいろいろな民族に支配されながら、サッシにはずっと人が住み続けていましたが、20世紀に入ると人口の増加や経済状態の悪化に伴って、下の方の主に小作農民が住むサッシは衛生状態が極端に悪くなりました。
当時のサッシは下水設備もなく、家畜と同居したりしていたため、病気が蔓延し、1950年代に入ると政府はここの住民を新市街へ強制移動させます。

無人化に伴って、’70〜80年代にはサッシは殆ど廃墟になっていましたが、1993年に南イタリアでは初の世界遺産に登録されると、そんな場所が打ち捨てられたまま崩壊していくのはマズイ、ということになり、市は洞窟住居をタダ同然で貸し出す政策を打ち出しました。
タダとはいえ、この湿気っぽくて常にメンテが必要な洞窟を居住空間として維持するには、かなりお金もかかります。元いた人が戻ってきたというより、殆どがホテルやレストラン、お土産屋さんなどに利用されているようです。

景観を守る為に、外側部分の修理は石灰岩や凝灰岩のみ使用、などいろいろ決まりがあるようですが、外観は同じでも中の居住環境は1950年代以前とは全く違い、清潔感のあるスタイリッシュな内装が目立ちます。
先史時代からの洞窟に、なぜかモダンアートがよく合うんです。今回泊まったサッシを改装したホテルもとてもオシャレでした。
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廃墟のまま残されている家もまだまだたくさんありますが、20年でここまで再生したことを考えると、再生プロジェクトは上手くいっているのではないでしょうか。

テラスからの夜景。この灯りも70〜80年代には無かったわけで、ずいぶん恐ろしい景色だっただろうと思います。
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2019年の欧州文化首都にも選ばれたマテーラ。4年後には再生の証であるこの灯りの数も、ずっと増えていることでしょう。
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Yumi

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by zenzeronline | 2015-06-18 16:00 | おススメの旅行先
青の洞窟だけじゃないカプリ島
みなさんこんにちは。
北からの気流がイタリアを覆ってきたようで、これからちょっと肌寒い日が続きそうです。

今回は、有名すぎてちょっと腰が引けてたカプリ島のことを少しだけ。
日本では青の洞窟しか見どころがないくらいに思われているカプリ島・・なので、日本からはるばる来て、波が高くて洞窟に入れないとみなさん意気消沈されるのですが、がっかりすることはありません!遠くは古代ローマの皇帝達が、近くは世界中のVIPが、自然の美しさに魅せられてたくさんの別荘を建てた島です。見どころは他にもいっぱいあるんです。

島の表玄関マリーナグランデ。お土産屋さんやレストランが並んでいます。
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青の洞窟や島一周の船はここから出るので、ここしかカプリを知らずに帰る人も多いのは、ちょっと残念。
ケーブルカーで上がるといつも人でいっぱいのカプリの町の中心ウンベルト一世広場に出ます。
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荒々しい断崖の島の中とは思えないエレガントなブランド街や
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夫婦岩みたいなファライオーネが目の前に見えるトラガラ岬までの遊歩道や
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絶景が見渡せるアウグスト庭園などを散歩。
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アウグスト庭園から下に見えるつづら折れはクルップ通りという名の遊歩道で、マリーナピッコラの港まで続いています。ドイツ人実業家フリードリヒ・アルフレート・クルップが1900年頃に作らせた道で、カプリの景観を損なわないよう海から見ると目立たない作りになっています。
さすが自然を大切にするドイツ人!ナポリ人が作らなくて本当に良かった。。
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カプリ島のもうひとつの町、アナカプリは落ち着いた可愛い町です。
アダムとイブの楽園追放を描いたマヨルカ焼きのタイルが敷き詰められたサンミケーレ教会や、
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スエーデンの精神科医が古代ローマの邸宅跡に建てた別荘、ヴィッラ・サンミケーレなどがあります。
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(comune di anacapriのサイトから拝借)
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どこを歩いてもキラキラ光が反射して、パラダイス的なムード。こういうのが北ヨーロッパの人達にはたまらないのでしょう。
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そして、せっかくカプリ島に行くなら一度くらいはきれいな海で泳いでみなくては。
断崖絶壁の島なので、砂のビーチは少ないですが、岩場に作られた施設がいくつかあります。
ここは温水プールもあって快適。ひと泳ぎした後はランチ。・・極楽すぎ。
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ちなみに青の洞窟は、早朝や夕方、船がいない時なら自由に泳いで入れるそうで、カメラマンの友達と来年あたり決行しようか、と話しているんです。泳ぎに自信がある方、一緒にどうですか?

Yumi

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by zenzeronline | 2015-05-22 17:00 | おススメの旅行先
トラモンティのワイナリー
このところ毎日お天気のナポリ。日曜日の今日は夏を待ちきれない人が早くも海岸で日光浴していました。

さて、アマルフィ海岸のマイオーリから背後の急な山道を上がったところにトラモンティという村があります。
Tra (間)Monti(山々)という名前の通りの、山の中の小さな村です。
知らないと通り過ぎてしまうような場所ですが、ここは食の宝庫でもあり、レモン農家、牛や羊のミルクで作るチーズ工場、ワイナリーなどがいくつもあります。
先日、山の中にひっそりと隠れるようにたたずむワイナリー、Tenuta San Francescoにおじゃましました。
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ここで作られるワインの葡萄は、遠くにアマルフィ海岸の海を見下ろす海抜300~500mの山の斜面に育ちます。大きな機械が入れない急峻で狭い耕地の為、栽培や収穫はほとんど人の手で行われます。
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土着の品種「ティントーレ」。樹齢何百年も経つ木で、現在のイタリアでは珍しい、大きく枝を這わせる棚作りで育てています。
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このティントーレ、ほぼトラモンティだけで栽培されている珍しい葡萄なんです。
1800年代の半ば、アメリカから持ちこまれた葡萄の木についていたフィロキセラという害虫があっという間に広まって、ヨーロッパ全土の葡萄の木は壊滅的なダメージを受けました。
これは、葡萄の栽培法を変えてしまう程の出来事で、それまでは普通に一本の木で葡萄を育てていたのが、根っこに寄生して枯れさせてしまうこの害虫の被害を避けるため、それ以降はこの害虫に抵抗力のあるアメリカ産の株にそれぞれの土地の葡萄の木を接ぎ木する、という方法が一般的になりました。
ただ、この辺りは、ヴェスヴィオ火山の噴火による軽石のような土壌が害虫の繁殖に適さなかった為、ティントーレ種は災害を生き延びたそうです。

ワイナリーの中に入ってみましょう。
2004年創業の若いワイナリーです。それ以前はずっと葡萄の栽培だけをやっていました。
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親族経営なので、女性の手がたくさん入っていて可愛らしい併設のレストランの一角。
ここで試飲やお食事もできます。
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このワイナリーでは、ティントーレを初め、アリアニコ、ピエディロッソなどで作られる赤及びロゼ、ファランギーナ、ビアンコレッラ、ペペッラなどで作られる白の計6~7種類のワインを醸造しています。
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そしてこれが例のティントーレ種だけで作られた赤ワイン。フィロキセラ以前のティントーレ、と書いてあります。
È ISSはナポリ方言で「コイツだ!」みたいな意味。濃厚でガツンと来る風味です。
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色が濃くてほとんど黒に近いという野性的なティントーレ種の葡萄。次回は収穫時期に来てみたいと思います。

Yumi

zenzeroでは上記ワイナリー“Temuta San Francesco”や小さな家族経営のモッツァレラ工場を訪問するツアーを企画しています。
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アマルフィ海岸と組み合わせたコースも可能です。
お問い合わせはこちらまでどうぞ。
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by zenzeronline | 2015-04-12 21:07 | おススメの旅行先
カンピ・フレグレイ ポッツォーリ編
みなさんこんにちは。
先週は天気がいい日が続いたので、ナポリ近郊のカンピ・フレグレイ散策に行って来ました。
カンピ・フレグレイとは「燃える平野」という意味。
有史以前に起きた火山の噴火でできたこの盆地に、紀元前8世紀頃、ギリシャ人がやって来て住みつき、いくつかの町を作りました。
その後、彼らが領土を広げる過程で作られたのが、現在のナポリ(ネアポリス=新しい町)なワケなので、知名度は低いですが、歴史的にはとても古くて重要なエリアなんです。

ナポリから電車で20分程、カンピ・フレグレイの中心である港町ポッツォーリにはソルファターラという硫黄の吹き出す地獄谷のような所があります。
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日本人はこの硫黄の匂いを嗅ぐと嬉しくなりますよね。

ぼこぼこと熱いお湯が湧きだしています。
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硫黄に含まれる硫化水素にはバイアグラのような効果があるとか。。 みなさーん♥
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ここは9世紀頃に作られたサウナ跡です。
温度の違う2つの部屋があって、ひとつは煉獄、ひとつは地獄という名前(!)
一歩足を踏み入れるとクラクラする暑さです。
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町なかに入り口があって、ここをくぐると突如荒涼とした風景が広がるのはちょっとしたシュールです。
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ナポリより先に栄えたポッツォーリには古代ローマ時代の遺跡もたくさん残っています。
フラヴィオ円形闘技場は、紀元1世紀の頃のもので、ローマのコロッセオと同じ建築家の設計とされています。
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広い地下部分に無造作にゴロゴロ置かれた柱や装飾部分。
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古代ローマ時代の大きな街には欠かせなかった円形闘技場。イタリアでは3つ目の大きさで、当時はポッツォーリがとても重要な町だったことが分かります。
news-24h.itより拝借
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町の中心、港を見下ろす場所にはセラピデ神殿と呼ばれ、実際は古代の市場だった遺跡があります。
柱に貝がくっついていた跡があることから、地盤変動で一時は海の下に沈んでいたことが分かりました。
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少し足を延ばすと、古代ローマ時代に温泉別荘地があったバイア、同じく古代ローマ時代の貯水槽跡のあるバコリなどの港町が続きます。

古代史に興味がある方にはおすすめのエリアです。
大きな魚市場があって魚介類のおいしいレストランもいっぱいあります。

Yumi

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by zenzeronline | 2015-03-23 18:28 | おススメの旅行先
ソレントでランチ&カフェ
みなさんこんにちは!
すっかりご無沙汰してしまいました。
3月はMarzo Pazzo (Crazy March)と言って、晴れたと思ったら突然強風、豪雨など、くるくる変わる天候が続き、なんとなくひきこもり気味になってしまいます。
これが過ぎて、南イタリアらしい青空の日が多くなるまでもう少しの辛抱です。

さて、今回は時々行くソレントのお食事&カフェのお薦めスポットをご紹介します。

まずは腹ごしらえ。観光の中心タッソ広場から20分程歩くと、ひなびた港、マリーナグランデに出ます。
ここには地元風の安くて美味しいレストランがたくさんあります。
今回は港の入り口にある、Trattoria Da Emiliaに行ってみました。

アバウトな盛り方の前菜盛り合わせ
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ここの名物、ボンゴレ入りのニョッキ
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ダメ押しでまたボンゴレ。
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魚介の唐揚げ。これも結構な量でした。
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ムール貝のごった煮風。
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夏になると海に突き出したテラスも出ます。楽しそうですね♪
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さて、食後の一服は、さっきとは雰囲気の全然違う所に行ってみましょう。
Hotel Syrene。
タッソ広場に戻る道すがら、ヴィットリア広場の一角にある歴史のある5つ星ホテルです。
http://www.bellevue.it/en/home
洗練されているけれど、とてもリラックスできる内装で、ついつい時間を忘れてくつろいでしまいます。
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こんな景色を見ながらのコーヒータイムは至福の時。
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お茶だけじゃなくて、ぜひ宿泊客として滞在したいホテルです。
・・いつかそんな日は来るのかな~?

Yumi


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by zenzeronline | 2015-03-16 15:00 | おススメの旅行先



旅行会社 ZENZERO のレジーナとトニアが、南イタリア情報をお届けします。
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