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Fontanelleの墓地
こんにちは。
日本も暑い日が続いているようですね。残暑お見舞い申し上げます。

さて、8月15日は聖母マリアが天に召された日として、イタリアでは重要な祝日です。
日本ではお盆。いずれもあの世とこの世を結ぶ特別な日なのでしょうか?
ということで、前回のカタコンベに引き続き、またまた私達日本人にとっては不可思議なお墓の話を。。
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このお墓、フォンタネッレ墓地といって、前回のカタコンベよりはずっと後の近世のものです。
1656年のペスト、1836年のコレラで亡くなった犠牲者の遺骨が葬られていて、その数、なんと4万体。

もとは石切り場だった巨大な空間を納骨所にしてあり、サニタ地区の町はずれにひっそりと入り口がありますが、一歩入ると・・!
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壮絶な数の人骨がいろんな形に積み上げられています。
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礼拝堂に見立てたような小箱の中にカップルで入っている頭蓋骨もあります。
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当時のナポリの人たちは、無縁仏(他に言葉をしが見つからないのであえてホトケと呼ばせてください)の骨の中から1つを選んで自分の家族だったかのように受け入れ、骨をきれいにしたり、周囲を飾ったりしてお参りしていたそうで、この小箱もそういった人々によるものなのでしょう。
もちろん純粋な慈悲の気持ちもあるでしょうが、見返りに骨の持ち主の魂が自分を守ってくれたり、面白いのは夢でスモルフィアの数字を教えてくれ、その番号の宝くじを買うと当たる、というようなことが信じられていたようです。
そうは言ってもなかなか人の骸骨の世話はできないものです。
こういう風習はイタリアの中でもナポリだけに見られるものだそうで、ナポリの人達って死者との距離がとても近いのよ、とReginaが言っていました。

でも亡くなって何百年もこんな風に他人に見物されたのでは魂は休まらないんじゃないでしょうか?
こんな風にぎゅうぎゅう詰めにされて。
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やはり私は火葬にしてもらいたいです。

ここは物騒なナポリの中でもなお物騒と言われるサニタ地区の外れにあります。
主人などには絶対やめておけと言われ(でも自分がついていくとは言わない)、とりあえずクレジットカード類は置いて、代わりにお守りと名のつくものは日本のもイタリアのも全部持って行ってみました。
道を聞いた人もバルのオヤジもみんな親切だったし、実際こんなのどかな風景の中にあるのですけど。
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フォンタネッレの墓所 10:00~16:00 無料 
メトロのMaterdei駅から10分程ですが、アクセスはタクシー利用をお薦めします。


Yumi

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by zenzeronline | 2014-08-17 22:30 | ナポリから
納涼スポット探訪
またブログをサボっている内に早くも8月になってしまいました。。
今年は真夏なっても天気が不安定で、とつぜん強い雨が降ったりします。
それでも太陽が出れば30度を軽く超える陽気で、海になかなか行けない身としてはこんなところへ涼みに歴史探訪に行ってみました。

まずはサンジェンナーロのカタコンベ

カポディモンテを下ったところにあるLa basilica dell'Incoronata Madre del Buon Consiglio e Regina della Cattolica Chiesa というすごく長い名前(絶対覚えられないので、あのカポディモンテの大きい教会、と呼んでいます)の教会の裏手から入る巨大な地下墓地です。
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段差をつけて隣り合った2つのカタコンベがあり、A.D.2~3世紀頃に作られ始めた当初は古代ローマの貴族を埋葬するため、キリスト教が普及してからは信者の埋葬のために使われ、掘りやすい火山性の凝灰岩をどんどん自由自在に広げていったようです。
(骨は別の所に移されています)

これは小さい子供を含む家族が埋葬されていたアーチ形のお墓に描かれたフレスコ画。
5~6世紀頃のもので、保存状態のいいとても美しい絵です。
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富裕層は個々のお墓を建てましたが、自分のお墓を持つことのできない庶民は壁一面に掘られた棚の様な横穴に安置されました。
(写真はnapoli.turnet.itから拝借)
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キリスト教が普及してからはキリストや聖人のフレスコ画が多くなります。
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とても小さい穴も多く、子供の死亡率が高かったのでしょう。
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別の入り口から入る3つの通路をもつカタコンベ。
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ナポリの守護聖人サンジェンナーロの亡骸が一時期安置されていたのでこう呼びますが、今はかつて埋葬されていた床下にある墓穴の跡だけが残っています。
若くして殉教したサン・ジェンナーロを描いたフレスコ画。
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さて、次はサン・ガウディーゾのカタコンベ。
サニタ地区という全体的に物騒なナポリの中でもなお物騒なエリアにあるLa basilica di Santa Maria della Sanità 教会の地下にあります。
雑然としたこのエリアには不釣り合いなほど立派な教会の下にカタコンベがひっそりと眠っています。
当初、カタコンベへの入り口があった5世紀頃の初期のキリスト教会。
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カタコンベの名前にもなっている聖ガウディーゾが安置されたとされるアーチ形墓地のモザイクの墓碑銘。
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さて、ここで目を引くのはたくさんの骸骨の絵。頭蓋骨の部分を重要視した当時のドメニコ派修道会によるもので、頭のところには本物の頭蓋骨が入れられていました。
今は頭蓋骨の前面は破損して空洞になっています。
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観光地にある顔のところがくりぬいてある看板みたいなのを想像してしまう不謹慎な私・・。
それにしてもすごく小さい頭蓋骨ですね。
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現在の大きな教会はこの上に17世紀になって建てられたもの。
この白くて眩しい教会の下にあの不思議な世界が広がっているのです。
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*サン・ジェンナーロのカタコンベ 10:00~17:00 日曜は13:00まで
*サン・ガウディーゾのカタコンベ 10:00~13:00  
2つのカタコンベの共通券:8ユーロ  
どちらも毎時にガイドツアーが実施され、丁寧に説明してくれます。

Yumi

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by zenzeronline | 2014-08-01 18:36 | ナポリから



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